CPAPによる治療法
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)とは
CPAP(シーパップ)療法(持続陽圧呼吸療法)では、CPAP装置からホースやマスクを介して処方された空気を気道に送り、常に圧力をかけて気道が塞がらないようにします。この療法を適切に行うことで睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、SASによる症状の改善が期待されます。CPAPは、多くの方に効果が高いといわれる治療法です。
CPAP療法は、検査を行い一定の基準を満たせば健康保険が適応されます。
CPAP療法(持続陽圧呼吸療法)の効果
CPAP療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、熟眠感が得られ目覚めもすっきりします。
治療を続けると、眠気がなくなる、夜間のトイレの回数が減るといったOSAS症状の改善が期待されます。またCPAP療法による降圧(血圧を下げる)効果の報告も。視力矯正のためにメガネを使い続けるように、CPAP療法も治療器を使用しなければ無呼吸は無くならず効果はありません。継続して使い続けることが重要です。
はじめてお使いになる方は、治療器に慣れるまでに2~3ヶ月かかる場合があります。
SASの患者さんの心臓・血管系疾患による死亡率は、SASでない方と比べて2.2倍と高く、CPAP治療により一般の人と同じになります。
(出典)GeX, et al. PLOS ONE 2013.8ce694432